某媼の道具あれこれ


2010年9月、友人のご母堂がお茶も出来なくなったとのことで
お使いの道具70点ほどを引き取りました
随分とほったらかしになっていたものも多く、あれこれ手入れをしたり
直しに出したり、あるいはいたずらをして遊んでみたりと、格好の玩具
になっています、いずれにせよ、たのしく使えそうです


蒲団釜

雲龍釜
この釜二つは、佐藤清光のもの、赤く錆び付いていたので
焼き直して色づけ、錆止めをしてもらい、箱を誂えました
すっかり新品になりました

薄器が六つ
どういう訳か、黒の棗がありません

茶入れが四つ
上の二つは膳所、陽炎園のもの
土見の汚れをきれいにするのに結構手間をかけました


吊り釜用の鎖自在と、弦です
弦の象眼もなかなかです

鎖の月形の繋ぎに金箔を張ってみました
炉縁のあたりに月が昇った風情になるはずです
炭手前のときなど、案外に面白くなると思うのですが
加えて、鎖は茶汁で煮て色を付けて錆色が目立たないようにしました
ちょっと、手入れが出来ないでいたものはなかなかに世話が大変です

これは茶箱用の振り出し、巾筒、香合です

「遊びませう」  「茶道具」