湖北の十一面観音
琵琶湖の北部、余呉湖の東部、木之本、高月町あたりは、湖北と呼ばれる この地域は、古来人の往来も盛んであったようであるが、宗教心の篤い地域であるのか、十一面観音像を始め、多くの仏閣が存在する そのなかで、今回お詣りしてきたのは、石道寺、渡岸寺(向源寺)、西野薬師堂、正妙寺(千手千足)の観音様である それぞれ、車でなら十分と掛からないところに立地しながら、それぞれの集落が堂守を出してきちんとお祀りしている この地域の力が信仰そのものなのか、まったく生活そのものであるのか、よそ者にはうかがい知ることの出来ないところであるが、お願いすればわざわざ鍵を取りに戻って、厨子を開けて下さる 拝観料目当てのもので無いことはあきらか、もっとも、「いや、背ーが足りんで、戸も開けられんが、光りを入れるときれいなんだが」という言葉に乗せられて、蔀を上げてやったりもしましたが それはそれ、二時間ほどで、四体の観音様を拝んで参りました ただし、それぞれ、ご本尊は撮影禁止、お堂の外観などの他は別掲のホームページなどをご参考になさって下さい 石道寺は、集落の一番奥まったところ、途中ちょっと道が狭かったりしますが、美しい観音様です、身の丈も百七十五センチほど、等身大ということになりましょうが全体の着色はおちておりますものの、唇は何時の時代かに差したであろう紅がうっすらとのっております、こちらへのお詣りはなにやらちょっと得をしたような気になります 渡岸寺の観音様は、湖北の十一面観音の代表、国宝指定のもので、近くには博物館堂内には説明員と管理も行き届きながら、間近に拝むことが出来ます 西野薬師堂の十一面観音は、その名の通り、薬師如来と伝えられる仏像と共に薬師堂内にまつられています。西野の集落の真ん中にあります 正妙寺の千手千足観音様は、西野薬師堂の北方数百mにありますが、開扉して貰う手だてがあまりなく、拝観料の表示はありますが金以上に幸運が手伝わないと拝観はかないません、しかし、非常に魅力的な、かつ興味深い観音様です、機会があれば是非お詣りをお勧めいたします |
眼の守護に霊験あらたかなお地蔵様である かれこれ20年を越える信心をしているがありがたいお地蔵様と申し上げておく 北陸本線木之本駅、あるいは北陸道木之本ICから東へ緩い坂道を上り詰めると目の前だが、、木之本地蔵院門前の名物は水飴の菊水飴、丁稚羊羹など、お試しあれ |