きものの原点2(居合)
剣道をやっていると、昇段試験を受けて段位をもらいたくなる そうすると、日本剣道形という「形」の試験が実戦の他に課せられる、 他に筆記試験もあるが、これは一夜付けで対応できる 形稽古は結構面白いが木刀を使ってやるので真剣みに足りない、そしてその原点は居合であるということで、形に魂を入れるべく などというほどのたいそうな物でもないのだが、ともかく居合も始めた まあ、ある意味自己満足、自己陶酔の遊びみたいなものだが、 それなりに修練を積むと居ないはずの仮想敵がはっきり見えてきて 敵を切り倒すと倒れてゆく姿が見えたりという瞬間が訪れたりもする ということにて、刀、下緒、手入道具(砥粉たんぽ、刀油、拭紙、目抜槌) 稽古着は流儀の白の上下と、演武用の紋付き(七分丈)と袴である 流儀は、夢想直伝英信流というが、近代居合は明治期に再興されたもので 維新のどさくさの中で途絶えたものを掘り起こし、あれこれと再構成 しているものがほとんどで、英信流もまた同様である |