牙蓋の箔貼り

「牙蓋」とは「象牙で出来た蓋」のこと
 茶入の蓋もこれですが、茶入に使用する場合は、裏に金箔を貼ることになっております。
 ときに銀箔を貼ることもあるのですが、これは一種の趣向でありまして、原則は金箔、ただし、実際には金色をした得体の知れぬモノが貼られることが多いようであります。
 なぜ、金箔を貼るのかと言えば、毒の検知のためとまことしやかにいわれるのですが、金は大方の薬品、薬物に反応しないが、昔の金は精製が十分でなく銀などの不純物が混じっていたのでうまく機能したのだとか・・、だったら銀を貼ればいいじゃないか!とも思いますがいかがなものでしょう。


左:金箔を貼ったモノ    右:普通に使われる牙蓋用の金紙のモノ

金箔は、水張りした薄手の和紙に、薄く糊を置いて金箔を貼り、更に薄い糊でもう一枚金箔を貼り重ねたものを自作して、牙蓋に糊で貼っております。
金箔は糊が弱いこともあって剥がれやすいので、扱いは真綿を使って傷つけないように慎重に扱ってやります。
まずまずの出来だと思うのですがいかが?




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