蕎麦の蘊蓄
蕎麦を論じればちょいと粋な大人だという感じがあるが
これも好みのもので、うどんだって奥は深い
しかしまあ、美味いうどんも知ってはいるが、蕎麦っ喰いを
自認している上にうどん屋は蕎麦屋ほどには関東にはないから
話の進めようがないので、ここでは蕎麦の話になる
ところで、最近は不景気で失業したちょいと気の利いた
サラリーマンが大量に蕎麦打ち職人を志す時代とか
そんなに、うまい話は転がっているわけではないとは思うのも、
そば粉の入手から始ってこだわりを始めればきりがなく、結局は
フランチャイズ方式で親元に吸上げられるだけという気がする
呵々、余分なお節介か
取りあえずは、ときどきに入ったお店で合格のお店を紹介しようと
思うが、本来地元千葉あたりから始めるべきところ、
行き当りばったりでの話なので、保証の限りではない
話の始りが栃木からというのがその証拠、実は栃木は間違いなく
蕎麦どころ、最近特に村(町)おこしでの蕎麦がブームだが
栃木の農村ではお振舞は蕎麦ということが多く、嫁は蕎麦が
打てなくては話にならないということがあったらしい
とりわけ、たっぷりと御馳走という「一升打ち(ぶち)」という
のがあって、一人前に一升の粉を使うという大笊一杯の蕎麦が出る
これを出す店が大概旨い、今市近郊、日光、さらに奥の湯西川の辺り、
勿論、宇都宮、栃木、小山などには名店があるし、足利には
伝説のという店もあるが、私はこの店はお勧めしない
あまりにも良いときと悪いときの落差が有りすぎるし、既に名前に
溺れて、やることがいい加減になっている
蘊蓄を語り出せば、香りだ何だと始るが、山葵など入れたら香りが隠れるから
うちは唐辛子しかおかないとかいうくらいかそけきもの
そこが分るか分からんかなどというよりも、店に入って釜から匂う
蕎麦の香りを楽しんで、あとはのどごしと汁の味を楽しめばよい位なもの
それに、季節季節の変り蕎麦なんてのが出てくれば結構この上なし
というぐらいのいい加減の蕎麦っ喰いの蕎麦屋巡りをお楽しみに
(02/02/24)
蕎麦屋めぐり