露地なんちゃってという代物

 玄関から、茶室入り口としている脇玄関までの鈎の手の15mほどの飛び石とその周辺が、我が家の「ナンチャッテ露地」である
 足元は天然石2の飛び石、一つずつ敷き込み直してあるがおそらく1つが50sから100sという重さだから落ち着きはよい
08年には、飛び石周りの苔の養生も考える余裕ができてきた
 築山に春日灯籠風の灯籠が一つ、植え込みは皐月、柘植椿、松などの常緑樹、万両などもちらほら、約束通りということは大方難しいが、ある範囲でそれらしいものをというゆえの「ナンチャッテ」は、年々変遷を重ねている
 そして、最新の苔の状態は、2013の夏に植えたものがいくらか生き残り、いささかやる気が起きてきたというところ。2014のチャレンジはどうなるかな?


茶室前の沓脱ぎ石周辺

16/Apr 飛石回りに杉苔を懲りずにいれる

沓脱ぎ石と、飛石の間の調整に小さな踏み石を追加(自作)

2016年2月家廻りの大規模な手入れを行った
ついでに、茶室廊下の前に沓脱ぎ石を奥の縁側から移設


 防草シートを敷き込んで砂利の沈み止めをしておいても、いつの間にか溜まった泥に草が生えてくる。
 それでも草取りは簡単なんだが、やはりときにはきれいにしてやらねばと、シートを敷き替え砂利も洗ってやる。砂利を洗うだけでも毎年やっていればいつもさっぱりしているのだが、なんと、10年も放っておいたようで、仕切の石組みもしっかり組み直した。

2014 JUL


2013 AUG


今年の夏は猛暑にもかかわらず、蹲踞の苔がしっかり付いている。
13/08/24


万両が雪の重みに耐えかねて寝ています


雪が降るとボロ隠しが出来るんでついついご紹介
13/01/14



松の手入れ
 初夏と、初冬の恒例となっている松の手入れ、やったなりのことはありと思うのですが・・・
12 Dec 01


春の雨に濡れた蹲踞
この苔の状態を一年中保つのは困難ですが・・
11 Mar 02


 右の列が飛び石、左側の石の並びは枯れ池の縁石、このあたりを「露地」と僭称しております
 雪はあれこれ隠してくれるということで、佳い風情に思われますが



露地の雪景色
11 Jan 17



竹の植え込み

多聞庵の玄関にはには小さな竹藪があるわけでして、いったん玄関から寄り付きに入って、再び玄関から露地へと回るのが多聞庵の客の動線となっています



露地の守り神にと水神様の河童を置いている
上の竹のわきから5mほど移動すると路地の入口という感じになります
その角の大きな石のくぼみにこの河童は鎮座しています



河童の鎮座する庭石を左にすると、右前方がこんな風になります


   
飛び石の奥から振り返って見た露地の様子

        10/02/02


腰掛待合の椅子
90cm幅の椅子が3脚並べてあります

円座を並べると様になります、煙草盆のスペースも問題無しです
実はこれは手作り・そのあらましは画像をクリック
2cmのベニヤ1枚で1脚が出来ます
2001正月制作


08年の蹲踞まわり

 大体これで、当分は手直し無しとなりそうです
 蹲踞石には苔もちょぼちょぼ付いておりますので、夏の暑さをしのぐために、日よけをしたりと養生に心がけています


茶室に躙口は無く、蹲踞のすぐ手前脇の脇玄関が入口です

どうぞお入りを、私の茶室「多聞庵」です

この脇玄関が、露地の突き当たりで茶室への入り口
蹲踞はこのすぐ左にございます

扁額「多聞庵」
西沢幽香書 / 渡邊柳翁刻

 実は、この扁額を頂いたのです、で、こんな風に掲額してみました
 ちなみに、多聞庵は私の命名、「多聞多見」に由来しますが同時に「多聞天=毘沙門天」にも通じる多聞でもございます
 聞き及ぶところでは、「庵」と称するのは小間の侘び茶席、広間を「軒」とするようですが、茶室と称するのも憚られる程度のもの
 小間のつもりで設えておりますという程度の意味合いでございます



あれこれ 露地の変りやう 露地の苔 庭先